一伸建設 サイト管理者ブログ


サイト管理人が不定期に、現場の写真や工事施工例などを載せています。
ときどき業界団体や発注者さんに毒も吐いておりますがご容赦ください。

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2024.01.17 Wednesday

これ、超本気で書きますけど。。。

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    公共工事の受注者が

    発注者(役所)の監督職員を評価するシステムを導入して欲しいです。

     

    以前からちょろっと書いたりしてきましたが、

    せめて工事後にアンケートくらいは実施して欲しいです。

     

     

    「発注者の監督職員に関するアンケート調査」

     

    ・施工期間を通じての監督職員の対応はどうでしたか?

    ・監督職員の秀でていた点

    ・監督職員の良かった点

    ・監督職員の良くなかった点

    ・受注者から見て、発注者側の優越的地位の乱用があったと感じましたか?

     

    これくらいのことは受注者側からも言わせて欲しい!

    たぶん、どの受注者さんも毎回10枚くらいのレポートは提出出来るんじゃないかと思う。

     

    でないと、最近流行りの国公立大出身の勉強が出来る優秀な監督員たちが

    実際に現場でどれくらい優秀なのかが雇用者(発注者)にわからないじゃないですか?

     

    この辺、目を逸らしていると、

    業者はホント、国や市町村の工事に流れていくばかりじゃないのかなぁ。。。

     


    2024.01.11 Thursday

    どうやら、、、、

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      奈良県建設工事等入札契約制度検討委員会の議事概要を見る限り、、、

       

      予定価格はこれまで通り事前公表されるっぽい!

       

      最低制限価格(調査基準価格)は事後公表になるっぽい!! ですね。


      2023.11.01 Wednesday

      最低制限価格の事後公表化について思うこと。

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        最低制限価格の事後公表についてはいつも思っていることがあるので

        ちょっとだけ軽く毒を吐いてみたいです。

         

        最低制限価格の事後公表化? ナンセンスです。

         

        特に「予定価格は事前公表で最低制限価格だけ事後公表」

        これはもうバカでナンセンスだと思っています。

         

        予定価格が公表されていれば最低制限価格はある程度予測出来てしまいますから。

        今時でしたら予定価格の90%くらいを書けば最低制限価格に近いです。

         

        個人的には

        予定価格や最低制限価格はどちらも事前公表するのが真っ当だと思っています。

         

        役所がよく言う「業者の積算スキルを向上させる」ならば

        予定価格は事前公表にしておくのが一番。

         

        積算に不慣れな初心者ほど、予定価格が公表されているほうがスキルは向上します。

        事前公表されている予定価格と自分が積算した価格とを照合しながら

        「なぜ予定価格と一致しないのか?」必死で悩み考えながら積算していけばスキルはどんどん向上します。

         

        しかしながら、

        予定価格が事後公表になってしまうと入札後は他の仕事に追われ、

        入札が済んでしまった案件の価格を照合する為の再積算の作業なんて

        なかなかやってる余裕は生まれないでしょう。これではスキルは向上しません。

         

        また、役所が積算ミスにより予定価格を誤ることも十分に考えられます。

        予定価格が事後公表になってしまうと建設業者はそのことに気付くことも出来ません。

         

        なので「業者の積算スキルを向上」させるならば予定価格は事前公表が一番です。

         

         

        そして最低制限価格!これも事前公表が真っ当でしょう。

         

        これはもう「そもそも論」になってしまいますが、、、

        最低制限価格ってなによ??って話で、、、

         

        最低制限価格=業者に好きな値段で入札させたら安過ぎて手抜き工事とかするかもしれへんし、

        いろんな方向からのクレームを少なくするために安過ぎず高過ぎず

        「この値段で落札してくれたら役所は一番助かります!」って役所が決めた丁度良い価格ですよね(笑)。

         

        なんでそれを事後公表にする必要がありますか?

         

        役所が「この値段がちょうどいい値段だー。」って落札出来る値段を公表してくれているから

        どの建設業者も「じゃあ、うちはその値段で入札する!」

        「うちもそれや!」「うちも!」「うちも!!」って入札しちゃってるだけなので、、、、

         

        建設業者がみんな同額で入札して、最低制限価格に張り付いてくじ引きになるのこそが

        真っ当な状況なんじゃないでしょうか?

        (この状況を緩和するために生み出されたのが総合評価落札方式と捉えています)

         

        真っ当な状況なのに役所はなぜかそれを嫌がります。

         

        それだと役所が入札対策を何もしていないみたいで対面が悪いから。

         

        だから、予定価格や最低制限価格を事前に公表しないでおいて

        建設業者に最低制限価格を当てっこさせて当たったやつに仕事をやろう!ってのが

        価格の事後公表制度です。

         

        じつはこれ結局くじ引きしているのと一緒です(苦笑)。

         

        競馬好きな人が馬券予想ソフト(積算ソフト)で馬券(最低制限価格)を予想してるのと変わんないです。

         

        役所の対面を守るためにくじ引きを否定して、結局、

        一見くじ引きに見えない「価格当て」というくじ引きをさせている。

         

        しかも、建設業者に本来不要な最低制限価格予想の労力とストレス、

        低入札価格調査の」資料作りや膨大な提出書類の作成の労力とストレス、

        役所の職員には贈収賄で逮捕されるかもしれないというリスクとストレスを負わせながら。

         

        ホント愚の骨頂です。

         

        犯罪は予防は出来ても防ぐことは出来ませんからねー。

        犯罪を起こせない環境づくりこそが一番重要なんだと思います。

        そういう意味では「予定価格等の事後公表化」は犯罪の温床作り。

         

        予定価格等の事後公表化を行えば、遠からず逮捕者は出るでしょう。

        それでなくても最近は日本全国で価格漏洩系の贈収賄事件のニュースが増えてますしね。

         

        こういう視点で見ると、、、役所の対面をまったく気にせず

        「価格を事後公表にすると収賄で職員が逮捕されるからダメー。」と言い続けていた

        前奈良県知事は建設業者にも県職員にも、とても良心的なことをしていたと思います。

         

        あ、別に前奈良県知事支持者というわけではないです。。。

        ただ、正しいと思えるっぽいことがいつも正しいとは限らないです。

        予定価格や最低制限価格の事後公表化について「やってない奈良県は間違ってる!」という論調は嫌いです。

        『正しいか否か』と言うのは極めて概念的で、小さなことがらについて論じるに過ぎません。

        今回の場合の正しさってなんでしょう?

        正しいとされることは『発注者の親玉たる国交省が決めたことに黙ってしたがうこと。」それだけです。

        この1点のみについて「従って正しいといわれるか。逆らって間違っていると言われるか。」それだけです。

        奈良の現状を踏まえてそれに従わないのは悪なのか?別に悪でも間違っているわけでもないでしょう。

        国交省から見て優等生に見えないだけです。

        『そんなんしたら逮捕者出るし、建設業者も大変やし、やらんでもええわー。』

        って前奈良県知事のように「やらない」と判断しててもいい程度の事柄だったと思うだけです。

        あってもなくても無いような正しさっぽいことに縛られて疲弊するより

        ざっくり気楽なほうがずっと好きです。

         

        いまの奈良県の入札制度で最低制限価格を事後公表にしようと思ったら.....

        総合評価で低入札価格調査価格が導入されている発注枠については結構な制度変更が必要でしょうねー。

         

        技術者を遊ばせている事業者ってどれだけいるの?

         

        県も事業者も骨が折れることでしょう.....

         

         


        2023.10.31 Tuesday

        第1回奈良県建設工事等入札契約制度検討委員会が開催されるそうです。

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          第1回奈良県建設工事等入札契約制度検討委員会


          主な議題は以下の通りです。

           

           

          4月の選挙で知事が変わりましたし、

          最低制限価格を含む予定価格の公表時期については必ず議論されると思っていました。

          特に最低制限価格については、現状47都道府県の中で最低制限価格の事前公表を

          明言しているのは奈良県のみですから。

           

          検討委員会の清廉な先生方が

          最低制限価格は事前公表であるべきか事後公表であるべきか?と論理的に議論をすれば

          「事後公表」以外の答えなんて出てこないでしょう。

           

          最低制限価格事後公表した場合の明確なデメリットなんて、、、

          ほんと「贈収賄が発生して建設業者と県職員が逮捕される」以外には特に考えられませんから。

           

           

          でも、ここは奈良県なんで(苦笑)。奈良県の建設業者の一人としては

          「最低制限価格を事後公表にすると収賄事件で県職員に逮捕者が出るからダメ」

          と言い続けて最低制限価格の事前公表を続けていた新井前知事の感覚は正しかったと思っています。

           

          予定価格や最低制限価格が事後公表になれば遠からず、、、逮捕者出るでしょうねぇ。

           

          奈良県が最低制限価格の事前公表を続けるきっかけとなった平成19年当時には

          自分も入札の積算を行っていたので奈良県の建設業者さんの積算能力の高さはよく知っています。

           

          当社は土木工事B等級ですから

          最大で予定価格5000万円までの工事しか積算をしたことがありませんが、、、

          その当時、3000万円くらいの工事ならば土木工事で最低制限価格と自社入札価格との誤差目標は

          プラス5万円以内でした。予定価格が1000万円前後の工事が多い舗装工事に関しては

          最低制限価格プラス5000円以内が目標でした。

           

          でも、落札する業者さんたちは

          ピタリ価格やプラス1000円、プラス数万円くらいで落札していきます。

          最低制限価格が事後公表でも最低制限価格同士でくじ引きが発生したりしてました。

          もうね、ホント、みなさん積算精度がすごいんですよ=3

           

          この当時、仕事を落札できない積算担当者が「うつを発症した」とか

          「退職した」なんていう話もよく聞きました。

           

          だから、、、積算精度の劣る事業者は、、、

          残念ながら仕事を獲得しようとついつい贈賄に手を出してしまう=3

           

          例えば1億円の工事を落札できるなら、県職員に100万円払うなんて安いものですから。

           

          もし奈良県さんが予定価格や最低制限価格の事後公表化を進めるならば、、、

          乱数を用いて改札日当日に最低制限価格を±0.5パーセントの範囲で変化させるなどの

          システムを導入したほうがいいです。贈収賄で逮捕者が出ないように(笑)。

           

          それにしても、、、

          予定価格や最低制限価格が事後公表となると我々入札&現場担当者は大変ですね=3

           

          技術提案書を作成して、ピタリ賞目指して積算して、

          最悪「低入調査」にかかったりしたらもう、、、現場を始める前に過労死しますよ(笑)!!

          現場始まったら残業時間は過労死ラインいくかなー。。。

           


          2021.12.19 Sunday

          振動マカダムローラー気に入りました♪

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            コレいいですね♪

            路上再生路盤工の現場で延々乗ってましたが

            路盤がテカテカに締め固められて最高に気持ち良かったです☆

             

             

            ボーマクのエコノマイザー搭載振動ローラーも乗りやすくて良かったです。

            以前乗った水平振動ローラーもそうでしたが、ボーマクの機械は運転しやすい気がします。

             

            エコノマイザーの信ぴょう性は良くわかりませんが、、、

            エコノマイザーや転圧名人の様な「見える化」装置は

            自分(監督)が求める転圧の具合を

            「エコノマイザーの8のランプが点滅するまで行ったり来たりしといて〜。」とか

            「100℃超えない所から80℃下回らない所の間で行ったり来たりしといて〜。」

            なんて具合にまだ慣れてないオペレーターに説明しやすくていいですねぇ。

             

             

             

             

             


            2021.09.09 Thursday

            建退共本部さん理性を失う・・・・

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              建退共本部さんから以下のようなお達しが出ています。

               

              「決算期間内に、従業員数に見合った手帳の更新が無い場合には

               建退共加入証明書を発行しない」

               

              本気で言ってますかコレ??

               

              建退共手帳の証紙貼り付け枚数は250枚です。

              1日に1枚貼り付けるので通帳1冊更新するためには1年間で250日働きます。

               

              250日です。

               

              250日ですよ?!!!

               

              労働基準法が定める最低休日日数単純計算で105日です。

              年間120程度の休日が一般的とされています。

              平均の休日日数が約115日です。

               

              一般的と言われる休日を取得したら労働日数は245日です。

               

              建設業界でも週休2日が推進されている今、

              有給休暇取得率向上がうたわれる今、

              働き方改革がうたわれる今、

              日給月給から月給制にと言われる今、

               

              時代に逆流して

              「会社として全従業員250日働かせろ!!」と。。。

               

              「労働者が休む権利」の行使を会社が妨害しろと

               

              大きな声で言うわけですか・・・・・。

               

              週休2日で働いて、

              祝祭日やゴールデンウイークはちゃんと休んで、

              年末年始もちゃんと休みもらって、

              有給休暇もちゃんともらって

              (建設業では有給って言いだしにくいですからね)、

              たまに病欠したり、

              育休とったり、介護休暇とったり、

              建設業従事者にそんな生活は認められませんか。

              なんとも悲しいことですね。

               

              建退共本部さんが

              なにを最優先してこういうことをおっしらゃれるのか謎ですが。。。

              目先のことにばかりとらわれていると

              こういう支離滅裂なことになりますね。

               

              そもそも、建退共制度に加入していることを証明する「加入証明書」と

              従業員の年間の証紙貼り付け枚数は、必ずしもリンクするものではありません。

               

              建退共制度を適切に運用してもらいたい!という思いからなのかもしれませんが

              建退共本部さんには、少し理性的に物事を考えてもらいたいものです=3

               

               

               


              2021.05.12 Wednesday

              さいきん、、、

              0

                 

                他府県の建設業者さんからよく言われます。

                「奈良ってめっちゃ書類提出させられるのに点数出ないですよね〜。

                 あれだけ書類出させるんだから点数くれなきゃダメですよ!」って。

                 

                奈良県さんはとにかく

                「奈良の建設業者は他府県より点が高すぎるから低くするために検査を厳しくしている」と

                おっしゃられるのですが、、、

                 

                他府県の業者さんからは

                「そりゃあれだけ書類作ったら点数も上がりますよ」と見えている様ですよ。。。


                2020.12.18 Friday

                誤字・脱字ってそんなに大切(笑)?

                0

                   

                  この記事のタイトルを読んで「ニヤリ」とした人は

                  間違いなく公共工事の現場監督でしょう(笑)。

                   

                  だいぶストレス貯まってるので

                  ただただストレス発散の為だけに書かせていただきますが(^〜^)

                   

                  県土マネジメント部さんの若い監督員さんは

                  誤字・脱字・見切れを指摘するのが、なぜあんなに好きなのでしょう?

                   

                  施工計画書や打合せ簿が返却された際に「付箋」が張られていると

                  大抵「誤字です」「脱字です」「見切れてます」「書き直してください」の指摘が(苦笑)。

                   

                  当社ではそういうのが面倒くさいので施工計画書には

                  「施工上支障のない誤字・脱字についてはご容赦願います」と書いて提出しますが

                  それでも必ず指摘されます。

                   

                  「施工管理基準の記載間違いは指摘されなかったのに、誤字は必ず指摘される」

                  現場事務所トークでの「あるある」です(苦笑)。

                   

                  設計屋さんが作った図面の重要な間違いには目をつぶっているのか?

                  というくらい気付かれていませんし、

                  私たち技術者や代理人が提出した打合せ簿の中身もあんまりきちんと見ておられないし

                  記憶もされてない場合が多いのに

                  施工業者が提出した書類のどいうでもいい誤字脱字ばかりを上手く発見出来るという

                  アビリティは大学時代の卒論で身についていくのでしょうか?

                   

                  県土マネジメント部さんの監督員さんは国公立理系出身者がほとんどの様ですし、

                  確かに卒論では誤字・脱字はご法度なのかもしれませんが、、、

                   

                  現場の書類で重要なのはソコではないような?、、

                   

                  竣工検査の際に

                  「共通仕様書に記載されていることが施工計画書に記載されていないので

                   ここはチェックがつきません。」とか言うんだったら

                  施工計画書を返却する際に、誤字・脱字を指摘するより

                  採点に響くその重要な記載漏れを指摘して欲しいです(苦笑)。

                   

                  ちなみにですが、技術管理課さんに提出する技術提案書の

                  「施工計画に関する技術的所見」に関しては、経験上、

                  提案に支障のない誤字・脱字やスルーされています。

                  けっこうヤラかしているので自信を持って断言します(苦笑)。

                   

                  重要なのは「提案の中身に関わりのない誤字・脱字」ではない

                  という事なんだと思いますよ、、、、

                   

                   

                  はっ、この記事の誤字・脱字はどうなんだろう。。。

                  そして、この尻すぼみな終わり方はどうなんでしょう。。。

                   


                  2019.04.23 Tuesday

                  最低制限価格の事前公表について思うこと

                  0

                     

                    先日参加した建設部会の総会では毎年、

                    「奈良県に最低制限価格の事前公表の中止を求めていく」という

                    活動方針が示されます。

                     

                    と言うのは、

                    奈良県さんは全国でも数少ない「最低制限価格の事前公表」を

                    行っている県だからです。

                     

                    まぁ、国自体がその方向性を示していますし、

                    建設業協会さんなんかも表面的にはその方向性を示しています。

                     

                    でも、

                    小さい建設会社の入札担当者で個別にこの件について会話をすると案外

                    「事前公表無くなるのはきついよねぇ。」という意見も多いです。

                     

                    自分個人も

                    「最低制限価格の事前公表は人手不足・資金不足・時間不足・情報不足の

                    零細建設業者にとっては非常に有難い制度。」だと思っています。

                     

                    確かに、事前公表を行う結果として、

                    「最低制限価格への張り付きと、くじ引きによる落札者決定が常態化している。」

                    という大きなデメリットが発生してるのは理解しています。

                     

                    当社でも、

                    総合評価落札方式ではなく価格だけで落札者が決定する

                    指名競争入札や一般競争入札に参加する際は「運頼み」なのが現実です。

                    でも、果たして「運頼み」で落札業者が決まるのはいけないのでしょうか??

                     

                    個人的には、そんなことはないと思っています。

                    絶えず人手不足・資金不足・時間不足・情報不足の零細建設業者にとって

                    くじ引き入札は実は会社を維持していく上で非常に有難いシステムでもあるからです。

                     

                    従業員5人以下程度の建設業の会社では、

                    たいてい積算出来るのは「社長」と呼ばれる人だけだったりします。

                    その人は、現場の段取りをして、現場の指揮を執って、書類を作成し、

                    時間をひねり出してスマホやパソコンで入札情報のページにアクセスをし、

                    入札参加できる物件を探し、設計図書をダウンロードし、

                    デスクのメモ帳や手帳にびっしりと入札書の締め切り日や開札日の予定を記載し、

                    入札締め切り前までに、仕事の合間をぬって積算したり、

                    夜な夜な会社に居残って積算したりしながら、入札参加しています。

                     

                    積算ソフトを導入出来ている会社であれば、積算の労力は多少減ります。

                    しかし、積算ソフトが導入されていない会社では、その労力は多大なものです。

                    積算ソフトが導入されていても、単価や積算データの少ない廉価版のソフトならば

                    積算にはそれなりの時間がかかります。

                     

                    現状、最低制限価格が公表されていて、

                    その価格に合わせて積算をする事が可能であるから忙しくても入札に参加出来ている。

                    という建設業者さんは非常に多いと思います。

                     

                    特に年度末なんかは、ぶっちゃけ「最低制限価格の公表ありき」

                    で入札制度が維持されているんじゃないでしょうか?

                     

                    当社でも年度末には

                    「社長、入札公告出てますけどどうしますか?」

                    「あー、積算する暇ないからしばらくはスルーやなぁ。」という会話が頻発します。

                     

                    最低制限価格が事前公表されているからこそ、

                    忙しくても入札に参加出来ているわけです。

                     

                    もしくは、

                    「んー?落札できへんでいい物件やから、

                     積算の練習やとおもて〇〇くんが入札しときぃ。」

                    なんて言って、普段は積算していない子の練習で参加させたりもします。

                     

                    最低制限価格の事前公表のデメリットとして

                    「最低制限価格の事前公表を行うと業者の積算能力が上がらない。」

                    とよく記載されていますが、そんなことはないです。

                    むしろ初心者には価格が見えていて、寄せて積算できる分、

                    最低制限価格が公表されている=積算経験が積みやすい。

                    いつでも入札に参加出来てとても良い練習になったりもします。

                     

                    最低制限価格が公表されている=積算がしやすい。

                    という状況でも、人手不足・時間不足の零細建設業者には大変な作業の積算業務。

                     

                    自分は、

                    奈良県さんが「最低制限価格を事後公表」で入札を実施していた時期に

                    ひたすら残業して積算をしていた経験がありますから実感していますが、

                    最低制限価格の事前公表が中止されてしまい、

                    1000円単位のシビアな積算が求められてしまうと、

                    積算担当者の心的・身体的負担は相当に増大するでしょうねぇ。

                    総合評価落札方式なんて「低入札調査制度」が導入されていますから

                    「もしか低入になったらどうしよう?」と考えたら

                    積算担当者は働き方改革なんてなんのその、

                    もはや、うつ病か過労死まっしぐらでしょう(笑)。

                     

                    ばっちり単価やデータが揃っている

                    高級なソフトは積算時間も短いですし、積算価格も相当に寄せれますが、

                    ソフト1本100万円・200万円で購入、5年で償却となると

                    資金不足の零細業者にはなかなか手が出るものではありませんし=3

                     

                    どんなに高級なソフトでも、データのタイムラグ等があるので、

                    ピッタリ価格というのは簡単には出ませんから、

                    ピッタリ価格の積算をするためには、

                    最新の単価情報を求めて役所を回る作業も必要となるでしょう。

                    しかし、零細業者にはそんな人員の余裕もありません。

                     

                    また、奈良県さんの側にも、

                    すべての積算単価データを逐一ネット上で公開しダウンロード出来るようにするという

                    人的余裕・予算的余裕も無いと思われます。

                    結果、最低制限価格の事前公表が中止で予測出来ること、、、

                     

                    1、年度末の入札参加者の減少・不落工事の増加。

                    2、運頼みにしろ仕事を得ることが出来ていた零細業者の淘汰。

                    3、働き方改革に逆行して残業時間の増加。過労死の増加。

                    4、積算能力不足な零細業者から上級ランク業者への上請けの増加。

                      (現状でも現場管理や書類作成、技術提案作成が不得手な零細建設業者が

                       A等級やB等級の上位ランク業者に仕事を下請けに出している上請けが

                       さらに増加し、結果、上位ランクに工事が集中、下位ランク業者淘汰。)

                    5、最低制限価格を求める建設業者からの役所職員への贈収賄事件や、

                      最低制限価格の漏洩による役所職員の逮捕増加。役所は更なる人員不足。

                     

                    こんな感じでしょうか?

                     

                    こういうのを考えると、、、

                    まぁ、国が最低制限価格の事前公表を中止しなさい。

                    っていうのは、仕方がないとして、、、

                    中小零細企業団体の建設部会さんが、これを言うのはどうなんだかなぁ。

                    と思ったりもしますね。

                    法令順守の世の中だからこそ「一般社団法人」として国に背けないってのは

                    仕方ないのかもしれないですが、、、

                    メリット・デメリットで論じれば

                    零細建設業者にとってのデメリットも非常に多いことでもあります。

                     

                    これじゃあ、むしろ自分には、

                    奈良県さんのほうがよっぽど建設業者を守ってくれているように思えます。

                     

                    最低制限価格の事前公表が実施されていても、

                    総合評価落札方式では、企業の社会性や技術力も

                    ある程度きちんと評価されて落札業者が決まっています。

                     

                    せっかく価格が事前公表されているんですから、

                    下位ランクなんかは、最低制限価格の事前公表中止よりも

                    簡易的な総合評価落札方式の導入を進めるほうが良いんじゃないでしょうかねぇ?

                     

                     

                    当ブログの発注基準・格付け基準等に関する過去記事

                    奈良県・奈良県建設業協会意見交換会について(平成30年1月開催)

                    平成29年度「奈良県県土マネジメント部入札契約制度等説明会」について(2018,1,25)

                    平成28年度「入札契約制度等」説明会の資料が公開されました。(2016,5,25)

                    平成28年度「入札契約制度等」説明会が開催されます。(2016,5,23)

                    平成27年度「入札契約制度等」説明会が開催されます。(2015,5,25)

                    平成26年度の奈良県総合評価落札方式改正についての考考察(2014,6,5)

                    平成26年度「入札契約制度等」説明会が開催されます。(2014,5,29)

                    舗装工事B等級業者がA等級になって仕事を落札できるのか(2013,9,13)

                    「土木一式」Aランク業者とBランク業者に混合入札の試行について2(2013,8,22)

                    再掲載_平成26・27年度 奈良県土木部格付け基準についての考察(2013,5,29)

                    Aランク業者とBランク業者による混合入札の試行について(2013,5,29)

                    平成25年度「入札契約制度等説明会」が開催されます。(2013,5,29)

                    平成24・25年度 格付け基準の「総評定点算定基準」の改正について(2012,5,22)

                    平成24・25年度 奈良県土木部格付け基準についての考考察(2012,4,26)

                    平成24・25年度格付け基準並びに発注基準公表(2011,7,30)

                    平成24・25年度 建設工事格付け基準等について(2011,7,4)

                    平成24・25年度格付け基準改正について(2011,7,1)

                    奈良県の入札制度の概要及び建設業法等講習会(2011,6,12)

                     

                    平成23年度 奈良県舗装工事A等級落札者決定基準に物申す。(2011,6,8)

                    「奈良県の入札制度の概要及び建設業法等講習会」(平成23年6月10日開催)の「資料」(2011,6,7)

                    奈良県土木部 舗装工事落札者決定基準 アスファルトプラント加点についての考察(2011,5,15)

                    奈良県土木部 舗装工事落札者決定基準 地域精通度についての考察(2011,5,2)

                    奈良県土木部 落札者決定基準 工事成績評定点に対する考察(2011,4,30)

                    奈良県土木部 土木工事・舗装工事落札者決定基準 ISO評価に対する考察(2011,4,29)

                    平成22年度 奈良県土木部 総合評価落札方式 舗装工事用落札者決定基準への考察(2010,6,16)

                    総合評価説明会(2009,12,14)

                     


                    2016.04.25 Monday

                    監理技術者及び専任の主任技術者の配置が必要な建設工事等の金額要件引き上げについて

                    0

                      建設業法の改正に伴い平成28年6月1日より
                      監理技術者及び専任に主任技術者の配置が必要な建設工事等の金額要件が引き上げられます。




                      平成28年6月1日要件緩和.jpg


                      監理技術者や専任の主任技術者の配置の要件が引き上げられるのは、
                      工事金額3000万円前後の仕事を多くさせていただいている
                      建設工事A・B等級の事業者には大変ありがたい話です。

                      この改正に伴い、
                      地方公共団体の発注基準金額も
                      全体的に底上げしていただけるような結果になれば
                      もっと有り難いですけれど♪

                      例えば、
                      奈良県県土マネジメント部さんの
                      平成26・27年度の土木工事の格付け基準及び発注基準では、
                      土木工事B等級の格付け基準及び発注基準金額は
                      格付け基準が特定建設業で1級土木技術者2名以上
                      発注基準が1500万円以上3000万円未満
                      となっており、

                      3000万円以上5000万円未満のA等級の一般入札(総合評価・育成型)にも
                      参加可能という風になっています。

                      でも、これって、、、、
                      A等級の一般入札(総合評価・育成型)に参加していないB等級の業者さんから見れば、
                      B等級の発注基準金額は1500万円〜3000万円なので
                      (そもそも監理技術者が必要となる工事を施工しないので)

                      土木工事B等級には本当は
                      特定建設業も1級技術者も必要ないってことなんですよね。

                      ですから土木工事B等級の格付けに特定建設業や1級技術者(しかも2名!)を
                      要求されるならば本当は。。。。
                      B等級単独の発注基準で監理技術者の配置が必要となる
                      3000万円以上の下請け工事を発注出来るくらいの枠までの工事金額を確保していただきたい!

                      ましてや監理技術者の配置要件が4000万円以上となるならば!!
                      5000万円くらいまではB等級単独で確保していただきたい!!!

                      というのが土木B等級事業者の思いです。


                      以前にも書かせていただきましたが、
                      土木工事A等級単独の発注基準は5000万円以上〜でお願いしたいです(^^;

                      なかなかそう上手くはいかないでしょうけれど(^^;


                      また、この改正に伴い
                      監理技術者資格者証と監理技術者講習修了証が統合されるそうです。




                       

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